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第30回 引退

〜 風間新太郎の私見30 〜

 

 「引退」いよいよ、私の引退で株式会社風間建設工業所の代表取締役社長が風間家3代の身内出身者から社員の中から選ばれた人に替わる。これはとても良い事だ。これからは努力次第で誰でもトップになれる会社に変わる。

 引退と言っても、スポーツ選手の引退と経営者の引退は違う。スポーツ選手の引退は仕方が無くて辞めるが経営者の引退は,必要な事だから計画的にやる。

 私が社長の引退を思いついたのは、24年前の父の突然の死による影響が強い。36才で自分の勤めていた会社の社長と父親を同時に失った私は成り行き上、次の社長を引き継がざるを得なかったがアドバイスしてくれる前任者も父親もいなくて大変苦労した。この時の苦労は会社の経営が軌道に乗るとその面白さから長い間忘れていた。しかし5年前、思わぬ病いを患い、自分の命も又、永遠でない事を思いかえした。

 会社は多くの社員が家計の基礎としている大切な場所だ。だから安定していなければならないし、いつまでも存続していかなければならない。しかし、経営トップの能力次第で会社の運命は変わってしまう。だから、5年のうちに経営能力を持った後継者を育てようと思い行動を始めた。期限を決めたお陰でこの5年で多少なりとも自分の経験を次の佐藤社長や若い取締役達に伝えてこられた。36才で突然、社長となり、教えてくれる前任者もいなかった私よりは大分良いと思う。そして私自身も組織のトップに立った人の仕事の半分は、「次のトップを育てることだ」という訓えを実現出来てとても幸せな引退を迎える。

 

平成27年12月4日

24年間どうもありがとうございました。

風間 新太郎

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