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第11回 稲盛和夫氏の 『生き方』 に学ぶ

〜 風間新太郎の私見30 〜

 京セラ、KDDIを起業した稲盛和夫氏は、独特の哲学を持っておられる。
松下幸之助氏や「HONDA」の本田氏、「SONY」の盛田氏などと共通するものがあり、「世の為、人の為、役に立つ事」を究極の目標にすると同時に、世の中の為に不必要な事で金儲けはしない、という姿勢に大変共感を受けた。稲盛氏の著書、「生き方」は2度目の読み返しだが、即実践しようと思ったフレーズが2つ見つかったので紹介したい。

①『楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する』

 今まで誰も試みなかった前例のないことに挑戦するときは、周囲の反対や反発は避けられません。
それでも自分の中に「出来る」という確固とした思いがあり、それがすでに実現しているイメージが描けるならば、大胆に構想を広げていくべきです。

 構想そのものは大胆すぎるくらいの「楽観論」に基づいてその発想の翼を広げるべきであり、また周囲にもアイデアの飛躍を後押ししてくれるような、楽観論者を集めておくのが良いのです。
ただし、その構想を具体的に計画に移す時には、打って変わって「悲観論」を基盤にして、あらゆるリスクを想定し、慎重かつ細心の注意を払って厳密にプランを練っていかなくてはなりません。
そして、その計画をいざ実行する段階になったら再び「楽観論」に従って思い切って行動に取り掛かる!これが正しい。

②「足るを知る者は富めり」=『知足』
今、持っている物で足りる心がなかったら、さらに欲しいと思っているものを手に入れたところで決して満足できない。

 つまり、私欲はほどほどにし、少し不足くらいのところで満ち足りて、残りは他と共有するやさしい気持ちを持つ。あるいは他に与え、他を満たす思いやりの心が人の心に安らぎを与えてくれる。⇒ 腹八分目、医者いらすのココロだよね。

サンマーク出版 「生き方」 稲盛 和夫 著

新規事業への挑戦は、①の心得で、日々の暮らしは、②の心得で…

2007.11.1  風間 新太郎

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